11月26日の日曜日は、終日降ったり止んだりの天気でしたが、朝晩5℃前後の日を何日も経て、池ノ谷のもみじもようやく見頃を迎えています。池ノ谷不動尊への来客は相変わらず絶えませんが、薬草園はもう夏の賑わいがうそのよう。
 でも、花は少ないものの、色着いた葉や実に薬草の別の顔を発見することができます。薬草園はいま冬支度に入っています。

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マユミ(真弓):ニシキギ科。赤い実は4分裂して中から種子が覗く。ヒトには有毒だがセミや鳥は好むらしい。
コアジサイ(小紫陽花):ユキノシタ科。この時期のアジサイは初夏と対照的に無残。コアジサイの葉の色つきは目を引きます。 メグスリノキ:カエデ科。樹皮、小枝。目薬、肝臓病の民間薬として用いられてきた。紅葉が美しい。 トチュウ(杜仲):トチュウ科。樹皮。近年は葉がよく用いられるが、本来は樹皮を、安胎や腰膝の無力感、冷えに用いる。→独歩丸、保産湯。 ツルリンドウ(青魚胆草):リンドウ科。全草。関節痛、黄疸。
サラシナショウマ(升麻):キンポウゲ科。根茎。発熱性疾患初期、脱肛、子宮脱。→乙字湯、補中益気丸。 サネカズラ(五味子):マツブサ科。果実。慢性肝炎、強心、咳止めに用いられるチョウセンゴミシの近縁種。日本では力士の整髪やシャボンとして使われた。 コケモモ:ツツジ科。葉。ウワウルシの代用として、利尿、膀胱炎に用いる。最近は手造り化粧水の材料として人気。高山や北海道に産す。 サンシュユ(山茱萸):ミズキ科。成熟果実。酸・渋、微温。子孫を残す力の不足に用いられることが多い。→杞菊地黄丸

 赤字

漢方薬に特に頻繁に配合される重要な薬草。

         引用文献  1)原色牧野和漢薬草大図鑑(北隆館)
2)薬草園図鑑(京都府薬種商協会編)
3)中医臨床のための中薬学(神戸中医学研究   会編)
4)中葯学(上海科学技術出版社)
枠内の見方 枠内は、種名、生薬名、科名、使用部位、薬味薬性、帰経、用途、その生薬を配合した漢方薬名の順に記す。
漢方薬と民間薬草との違い 漢方薬に使用される生薬は、次の点で体系化されており、複数の生薬で構成される漢方薬の効き目を最大限に引き出すために、配合に一定の法則が有ります。
 ①薬味:酸・苦・甘・辛・塩辛い
 ②薬性:寒・涼・平・温・熱
 ③帰経:薬効が反映されやすい部位。
 ④相性:他薬との相互作用
一方、民間薬草は長い年月用いられてきたが、上記の点で十分体系化されていない。
 ご指導ご協力 池ノ谷薬草園の皆様