季節の薬草

 4月前半の滋賀・京都は肌寒い日が多く、ソメイヨシノは中ごろまで楽しめました。京都の桜開花宣言が3月25日でしたらから、20日間前後お花見が出来たことになります。
 なんともメリハリの感じられない春ですが、4月中旬になっても、カゼで高熱を出す方がちらほら目立ちます。疲れを引きずっておられるのでしょうね。時には自然に目を移して、ゆったりとした自然のリズムを感じることも、疲労回復に役立つのではないでしょうか?
 4月11日の池ノ谷薬草園の薬草たちです。

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ニリンソウ:キンポウゲ科。根茎をリウマチに用いるとあるが、経験なし。去年園長夫人が植えられたものが見事に開花しました。 シロモジ:クスノキ科。根、根皮。枝はクロモジほど匂わないが、クロモジ同様脚気に用いられた。 シキミ:シキミ科。袋果。主にアブ類だろう。牛馬の皮膚に産卵寄生するのを防ぐために用いられたと考えられる。有毒 カタクリ(片栗):ユリ科。鱗茎。その地下茎は美味と聞くが、今では吉野クズ以上の高級品となった。それを虫やイノシシが食べにくる。
アオモジ(畢澄茄):
クスノキ科。果実。コ
ショウ科のクベバの
代用とする書もある。コショウ同様に冷えからくる嘔吐、しゃっくり、腹痛に使用。
ワサビ(山葵根):アブラナ科。根茎。 ウスバサイシン(細辛):ウマノスズクサ科。根。辛、温。肺・腎。感冒、鼻水鼻づまりの他、頭痛、関節の疼痛。→独活寄生湯(独歩丸)、川芎茶調散(頂調顆粒)
ミズバショウ:サトイモ科。根茎。夏、葉が巨大化すると、その名の由来にうなずける。有毒であるが、ここでは鹿の食草である。 アミガサユリ(貝母):ユリ科。地下鱗茎。苦・甘、微寒。肺・心。化痰止咳、清熱散結。黄色い痰、口渇を伴う咳に適す。皮下結節、皮膚化膿症にも。→養陰清肺湯(潤肺糖漿) エゾエンゴサク(延胡索):ケシ科。塊茎。辛・苦、温。肝・脾・心・肺。胸腹の腫張、上腹部痛、生理痛、産後腹痛など。→開気丸

 赤字

漢方薬に特に頻繁に配合される重要な薬草。
枠内は、種名、生薬名、科名、使用部位、薬味薬性、帰経、用途、その生薬を配合した漢方薬名の順に記す。

         引用文献  1)原色牧野和漢薬草大図鑑(北隆館)
2)薬草園図鑑(京都府薬種商協会編)
3)中医臨床のための中薬学(神戸中医学研究会   編)
4)中葯学(上海科学技術出版社)
漢方薬と民間薬草との違い 漢方薬に使用される生薬は、次の点で体系化されており、複数の生薬で構成される漢方薬の効き目を最大限に引き出すために、配合に一定の法則が有ります。
 ①薬味:酸・苦・甘・辛・塩辛い
 ②薬性:寒・涼・平・温・熱
 ③帰経:薬効が反映されやすい部位。
 ④相性:他薬との相互作用
一方、民間薬草は長い年月用いられてきたが、上記の点で十分体系化されていない。
 ご指導ご協力 池ノ谷薬草園の皆様