滋賀、漢方、慢性関節リウマチ、痛風、五十肩、生理不順、ED,杞菊地黄丸、二朮湯、涼血清営顆粒

季節の薬草

 5月13日(日)、池ノ谷薬草園はもう初夏の陽気でした。ゴールデンウィークを過ぎると、オオハンゲやマムシグサ、サジオモダカなど、やや湿気のあるところに生える薬草が目に付くようになります。
 季節の病気は、その季節の薬草にヒントがあります。リウマチ・痛風・五十肩など、天気の変わり目に腫れたり痛んだりする時に使うサトイモ科の植物、スイカズラなどが、人の目を引くのもこの時期です。
 ただサトイモ科の植物は、生では有毒のものも少なくないので、きちんと加工されたものを利用しましょう。

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ウラシマソウ(天南星=テンナンショウ):サトイモ科。塊茎。苦・辛、温。有毒。肺・肝・脾。去痰、中風(ひきつり・麻痺)の諸症状。肉穂花序が糸状に長い。→五十肩の二朮湯に配合。

マムシグサ(天南星=テンナンショウ)
:異種だが薬草としては、ウラシマソウ同様に扱う。マムシグサの名は、偽茎のまだら模様からくるらしい。→五十肩の二朮湯に配合。

シラン(白芨=ビャッキュウ):ラン科。塊茎。苦・甘・渋、微寒。肺・胃・肝。止血、皮膚化膿症。皮膚化膿症で開口していない時は内服、開口後は外用。

セイヨウシャクナゲ(石楠花):ツツジ科。葉。利尿薬としてリウマチ、通風に用いるらしいが、経験なし。

クリンソウ(九輪草):サクラソウ科。全草。「鎮咳・去痰・腫れ物・傷」とあるが未経験。鹿の好物でもある。

イチハツ:アヤメ科。根茎。食あたり・下剤・吐剤ときくが、未経験。
エゾウコギ(五加皮=ゴカヒ):ウコギ科。根皮。辛・苦、温。肝・腎。開花していませんが新しいところに芽を出したので載せました。天気の変わり目の関節の腫痛、EDに。
エンレイソウ:ユリ科。根茎。胃腸薬、健胃。ちょうどこの日、北海道からオオバナエンレイソウを寄贈された方がありましたが、写真は次回に。

アカヤジオウ(地黄)
:ゴマノハグサ科。根茎。加工方法によって生地黄と熟地黄に分かれ、薬性が異なる。生地黄:甘・苦、寒。心・肝・腎経。清熱涼血。→けい玉膏。熟地黄:甘、微温。心・肝・腎経。滋養強壮。→杞菊地黄丸。

アマドコロ(玉竹=ギョクチク
):ユリ科。根、茎。甘、微寒。肺・胃。呼吸器系と消化器系の燥を潤すので、口渇、空咳、粘稠で切れ難い痰、咽痛に。→養胃湯。

ボタン(牡丹皮=ボタンピ)
:ボタン科。根皮。苦・辛、微寒。心・肝・腎。内のこもった熱を取ると同時に、うっ血を散らし、止血する。→桂枝茯苓丸、涼血清営顆粒。

ミヤマオダマキ:キンポウゲ科。根を含む全草。西洋の民間で月経不順、口中の潰瘍に用いるとあるが、有毒。
 赤字

漢方薬に特に頻繁に配合される重要な薬草。

         引用文献  1)原色牧野和漢薬草大図鑑(北隆館)
2)薬草園図鑑(京都府薬種商協会編)
3)中医臨床のための中薬学(神戸中医学研究   会編)
4)中葯学(上海科学技術出版社)
枠内の見方 枠内は、種名、生薬名、科名、使用部位、薬味薬性、帰経、用途、その生薬を配合した漢方薬名の順に記す。
漢方薬と民間薬草との違い 漢方薬に使用される生薬は、次の点で体系化されており、複数の生薬で構成される漢方薬の効き目を最大限に引き出すために、配合に一定の法則が有ります。
 ①薬味:酸・苦・甘・辛・塩辛い
 ②薬性:寒・涼・平・温・熱
 ③帰経:薬効が反映されやすい部位。
 ④相性:他薬との相互作用
一方、民間薬草は長い年月用いられてきたが、上記の点で十分体系化されていない。
 ご指導ご協力 池ノ谷薬草園の皆様