池ノ谷薬草園、滋賀、漢方、子宝、婦宝当帰膠、参茸補血丸、麦味参、乳腺炎、咽喉頭異常感症、逆流性食道炎、のどの違和感、空咳

季節の薬草

 近畿地方が入梅する直前、6月13日の池ノ谷薬草園です。当初の目的は、派手な花の少ない時期ながら、漢方生薬の「王と妃」格といっていいかも知れないニンジンとトウキを見ることでしたが、今の時期のハイライトはやっぱりアジサイの仲間たちでした。
 アジサイの仲間(ユキノシタ科)の薬草は、ここ池ノ谷薬草園の風土に良く合っているのかもしれません。


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アジサイの仲間たち(ユキノシタ科)

アジサイ(紫陽花):ユキノシタ科。根。花・葉。解熱。 コアジサイ:ユキノシタ科。薬草ではないようですが、薬草園周辺に多く自生し、今満開です。 アマチャ(甘茶):ユキノシタ科。葉。甘味剤。葉を乾燥すると甘味が出る。
ノリウツギ(粉団花):花・根。疥癬、サネカズラ同様、女性の洗髪料として使ったようです。
ユキノシタ(虎耳草):ユキノシタ科。葉。
最近は手作り化粧水の材料として若い女性に人気
トリアシショウマ(赤升麻):ユキノシタ科。根茎。漢方生薬の升麻は、主にキンポウゲ科の方で、本種は民間薬として、解熱・消炎に用いられる。

その他の薬草

トウキ(当帰):せり科。根。甘・辛・苦、温。心・肝・脾。洋の東西を問わず、古来子宝の聖薬として重用。属名はAngelica.。→婦宝当帰膠、参茸補血丸 オタネニンジン(人参):ウコギ科。根。甘・微苦、微温。肺・脾。
オウギと並び、益気薬の雄。強壮効果はモノによって数倍の開きがあり、良品は今なお高価。→麦味参顆粒(生脈散)
トチバニンジン(竹節人参):ウコギ科。根茎。去痰、解熱、健胃。日本特産。

テイカカズラ(絡石):キョウチクトウ科。茎葉。西大津一帯に多く見られ、蔓になって木々に絡まる。白い花とその芳香で分かる。
マタタビ(木天蓼=もくてんりょう):マタタビ科。果実の虫こぶ。腰痛・関節痛。薬酒にもする。
コウホネ:スイレン科。根茎。 ジギタリス:ゴマノハグサ科。葉。強心・利尿。有効成分を塩類の形にしたものは、病因薬として、ジゴシン、ジゴキシンの名で用いられている。有毒。 キリンソウ:ベンケイソウ科。葉。
ヘビイチゴ:バラ科。全草。
ヒレハリソウ(コンフリー):ムラサキ科。根・根茎・葉。食用にもされるが、葉の形がジギタリスに似ているため要注意。
イブキジャコウソウ:シソ科。全草。葉をもむと芳香を放つ。 イブキトラノオ(拳参):タデ科。根茎。苦・酸、微寒。肝・胃・大腸。皮膚化膿症、下痢、出血に用いる。
ドウカンソウ(王不留行=おうふるぎょう):ナデシコ科。種子。苦、平。肝・胃。乳腺炎の初期にタンポポの根と一緒に用いる。 ナルコユリ(黄精=おうせい):ユリ科。根茎。甘・平。脾・肺・腎。アマドコロ(玉竹)と効能は似るが、より口が渇き、食欲の優れない中高年の滋養強壮に向く。
 赤字

漢方薬に特に頻繁に配合される重要な薬草。

         引用文献  1)原色牧野和漢薬草大図鑑(北隆館)
2)薬草園図鑑(京都府薬種商協会編)
3)中医臨床のための中薬学(神戸中医学研究   会編)
4)中葯学(上海科学技術出版社)
枠内の見方 枠内は、種名、生薬名、科名、使用部位、薬味薬性、帰経、用途、その生薬を配合した漢方薬名の順に記す。
漢方薬と民間薬草との違い 漢方薬に使用される生薬は、次の点で体系化されており、複数の生薬で構成される漢方薬の効き目を最大限に引き出すために、配合に一定の法則が有ります。
 ①薬味:酸・苦・甘・辛・塩辛い
 ②薬性:寒・涼・平・温・熱
 ③帰経:薬効が反映されやすい部位。
 ④相性:他薬との相互作用
一方、民間薬草は長い年月用いられてきたが、上記の点で十分体系化されていない。
 ご指導ご協力 池ノ谷薬草園の皆様