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季節の薬草

 8月8日の池ノ谷薬草園の日中は、日差しは強いものの、木陰に入ると涼がとれ、この時期としては、秋の気配を早く感じているのは私だけでしょうか。食欲不振や大便不爽など、夏の疲れが出て来ますが、自然はちゃんと季節の薬草を準備してくれています。カワミドリは、くたびれた胃腸を覚ましてくれますし、ヤマノイモ、オタネニンジンは食欲不振で元気が出ないときに、即効性があります。夏場に多発する膀胱炎に、サジオモダカは欠かせない薬草です。


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メハジキ(益母草=ヤクモソウ):シソ科。全草。産後の腹痛・悪露停滞を取るために、煎液に黒砂糖を溶かして飲む。 カワミドリ(藿香=カッコウ):シソ科。全草。辛、微温。夏風邪、クーラー病、腹を冷やした時の要薬。→勝湿顆粒 ヤマノイモ(山薬=サンヤク):ヤマノイモ科。根茎。雄花序が直立している。胃腸虚弱者の食欲不振、軟便、元気不足にぴったりである。 キササゲ:ノウゼンカズラ科。果実。夏に細いさや状のさく果が下垂する。利尿作用を利用する。
ホップ:アサ科。果穂。鎮静、利尿、健胃。ご存知ビールの原料ですね。 ホオズキ:ナス科。全草、根。鎮咳、解熱、利尿。 ヨロイグサ(白芷=ビャクシ):セリ科。根。辛、温。胃・大腸・肺。目の奥や前頭部の痛み、肩、首筋のコリ、蓄膿などに用いる。→十神湯 オケラ(白朮=ビャクジュツ):キク科。根茎。甘・苦、温。脾・胃。健胃・整腸に広く用いられる他、メマイ・頭痛の要薬でもある。→星火健脾散(参苓白朮散)
オタネニンジン(人参=ニンジン):ウコギ科。根。ご存知、高麗人参のこと。夏に赤い実をつける。夏場は夏場は西洋人参と、このオタネニンジンの使い分けに注意。 トチバニンジ根がン(竹節人参=チクセツニンジン):ウコギ科。根茎。日本特産で根が竹の節状。オタネニンジンに比し、健胃、去痰、解熱作用で勝るとされる。
ヒオウギ(射干=ヤカン):アヤメ科。根茎。苦、寒。肺・肝。のどの腫れ・痛み。→射干麻黄湯。
サジオモダカ(沢瀉=タクシャ):オモダカ科。塊茎。甘・淡、寒。腎・膀胱。浮腫み、下痢、排尿困難、膀胱炎、排尿痛、口渇、のぼせ、ほてりなど。→五苓散、五淋散、瀉火補腎瀉丸

 赤字

漢方薬に特に頻繁に配合される重要な薬草。

         参考にした
  資料 
1)原色牧野和漢薬草大図鑑(北隆館)
2)薬草園図鑑(京都府薬種商協会編)
3)中医臨床のための中薬学(神戸中医学研究   会編)
4)中葯学(上海科学技術出版社)
枠内の見方 枠内は、種名、生薬名、科名、使用部位、薬味薬性、帰経、用途、その生薬を配合した漢方薬名の順に記す。
漢方薬と民間薬草との違い 漢方薬に使用される生薬は、次の点で体系化されており、複数の生薬で構成される漢方薬の効き目を最大限に引き出すために、配合に一定の法則が有ります。
 ①薬味:酸・苦・甘・辛・塩辛い
 ②薬性:寒・涼・平・温・熱
 ③帰経:薬効が反映されやすい部位。
 ④相性:他薬との相互作用
一方、民間薬草は長い年月用いられてきたが、上記の点で十分体系化されていない。
 ご指導ご協力 池ノ谷薬草園の皆様
     
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