池ノ谷薬草園、滋賀、漢方、薬草、膝関節痛、しびれ、麻痺、五十肩、腰痛、結石、むくみ、心不全、手足の冷え、下痢、軟便、動悸、息切れ、多汗

季節の薬草

 今年の9月は、末まで残暑が厳しく、「運動会で熱中症」のニュースが印象に残りました。それでも、彼岸を過ぎると、昼夜の気温較差に驚くことがありますね。関節痛が悪化する人があります。いつも言うのですが、季節の病には、丁度その時期に、役に立つ薬草が目に付きます。ウドやシシウド、関西で「ヒッツキムシ」とよぶイノコヅチなどは、腰痛、ひざ痛、五十肩に欠かせない薬草です。トリカブトやジャノヒゲは長夏で弱った心臓に使う漢方薬に配合されます。ゲンノショウコ、センブリ、キハダは急性・慢性の下痢に用います。


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ウド(羌活=キョウカツ):ウコギ科。根。辛・苦、温。膀胱・肝・腎。シシウドが下半身のシビレ・関節痛に使われることが多いのに対し、上半身の関節痛・シビレに用いられることが多い。散痛楽楽丸(疎経活血湯) シシウド(独活=ドッカツ):セリ科。根。辛・苦、微温。膀胱・肝・腎。ウドが強い揮発性の匂いを放つのに対し、本品はセリ科特有の香りがする。共に冷えや湿気によるシビレ・関節痛の要薬。→独歩丸。 センニンソウ(威霊仙=イレイセン):キンポウゲ科。根。五十肩の治療に使われる二朮湯、疎経活血湯にも威霊仙が配合されるが、通常テッセンである。
本品は使わないほうが無難。
散痛楽楽丸(疎経活血湯)
イノコヅチ(牛膝=ゴシツ):ヒユ科。根。苦・酸、平。肝・腎。種子が衣類にくっつくので、関西ではヒッツキムシといっている。名は茎の節が牛の膝に似ている事に由来。腰膝の痛み・ダルサに。→牛車腎気丸 トリカブト(附子=ブシ):キンポウゲ科。塊根。大辛、大熱、有毒。全身。毒性が強いため、一般には加工・炮製したものを用いる。全身を通じさせる作用が強い事を利用。→金匱腎気丸
ゲンノショウコ(老鶴草=ロウカクソウ):フウロソウ科。全草。下痢止め、健胃、冷え性 ヤブラン(土麦冬=ドバクドウ):ユリ科。根。鎮咳、去痰、滋養強壮。ジャノヒゲ(麦門冬)とほぼ同様の目的で代用されるようである。観賞用としても良く見る。→麦味参顆粒 ソバ(蕎麦、蕎麦桔=キョウバクケツ):タデ科。蕎麦ー種子、蕎麦桔ー茎葉。 クリ キンミズヒキ:バラ科。全草。下痢、口内炎、歯茎の出血。
ミズヒキ(金銭草=キンセンソウ):タデ科。全草。止痛、腰痛、胃痛。通常、尿路系の炎症、結石に用いられるのは、カキドウシ。「金銭草」には同名異種が多いので要注意。 キハダ(黄柏=オウバク):ミカン科。樹皮。苦、寒。腎・胆・膀胱。通常、腸や膀胱系の炎症をとる目的でよく用いられる。その他、ほてり・のぼせにも。→瀉下補腎丸(知柏地黄丸)

 赤字

漢方薬に特に頻繁に配合される重要な薬草。

         参考にした
  資料 
1)原色牧野和漢薬草大図鑑(北隆館)
2)薬草園図鑑(京都府薬種商協会編)
3)中医臨床のための中薬学(神戸中医学研究   会編)
4)中葯学(上海科学技術出版社)
枠内の見方 枠内は、種名、生薬名、科名、使用部位、薬味薬性、帰経、用途、その生薬を配合した漢方薬名の順に記す。
漢方薬と民間薬草との違い 漢方薬に使用される生薬は、次の点で体系化されており、複数の生薬で構成される漢方薬の効き目を最大限に引き出すために、配合に一定の法則が有ります。
 ①薬味:酸・苦・甘・辛・塩辛い
 ②薬性:寒・涼・平・温・熱
 ③帰経:薬効が反映されやすい部位。
 ④相性:他薬との相互作用
一方、民間薬草は長い年月用いられてきたが、上記の点で十分体系化されていない。
 ご指導ご協力 池ノ谷薬草園の皆様
     
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