池ノ谷薬草園、滋賀、漢方、薬草、胃腸虚弱、香砂六君子、頭痛、頂調顆粒(川芎茶調散)、冠元顆粒、食欲不振、目薬、便秘、関節痛、むくみ、下痢、軟便、メマイ、シビレ、麻痺

 今年は残暑が長引いたとはいえ、さすがに10月ともなると、茎葉を採る薬草は減り、実や根っこを利用する薬草が目につくようになります。
池ノ谷薬草園では、今夏、白川の源流部の谷あいに、伊吹蕎麦の種を播きましたが、成長につれて、在来のシャクチリソバに駆逐されて立ち枯れてしまいました。シャクチリソバのもつアレロパシーのせいだと言う説もありますが,本当のところは判りません。来年の再挑戦に向けて、京都漢方研究会の方々が根茎を掘り起こしてくださいました。


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ツルニンジン(党参=トウジン):キキョウ科。根。甘、微温。肺・脾。人参同様、胃腸虚弱者の滋養強壮に用いるが人参より多量を要する。→香砂六君子湯、帰脾湯、補中益気丸。
センキュウ(川芎=センキュウ):セリ科。根。辛、温。肝・胆・心包。頭痛の要薬、月経不順にも。鯉の釣り餌に混ぜると良く連れるらしいが、理由は不明。→頂調顆粒(川芎茶調散)、冠元顆粒。
ヒガンバナ(石蒜=セキサン):ヒガンバナ科。鱗茎。体の浮腫み、初期の乳腺炎とあるが、確認していない。今年は例年より遅くまで見られた。
取り扱い注意。
有毒植物。
イヌサフラン:ユリ科。コルヒクム子(種子)。コルヒクム根(根)。鎮痛。
取り扱い注意。
有毒植物
フジバカマ(佩蘭=ハイラン):キク科。全草。辛、平。脾・胃・肺。
暑湿にあてられて起こる重だるさ、口の粘り、食欲不振、悪心、嘔吐などに藿香(カッコウ)同様の使い方をする。
エビスグサ(決明子=ケツメイシ):マメ科。成熟種子。甘・苦・鹹、微寒。肝・胆・腎。「眼科常用」の薬物とされ、慢性便秘にもよい。香ばしく飲みやすい。 シャクチリソバ(赤地利):タデ科。全草。地上部はルチンの製造原料となるらしい。当園では今、蕎麦を植えるために、一部駆除使用としている。 ミゾゾバ:タデ科。茎葉。シャクチリソバ同様、本園では谷あいの湿ったところに繁茂する。シャクチリソバよりやや小さめで、茎に小さなとげを持つ。 ハトムギ(薏苡仁=ヨクイニン):イネ科。成熟種子。甘・淡、微寒。脾・胃・肺。関節の痛み・浮腫み。慢性の食欲不振や下痢にヤマイモ、ハスの実などと使用。
マムシグサ(天南星=テンナンショウ):サトイモ科。塊茎。苦・辛、温。肺・肝・脾。去痰、メマイ・シビレ・麻痺にも配合される。有毒

 赤字

漢方薬に特に頻繁に配合される重要な薬草。

         参考にした
  資料 
1)原色牧野和漢薬草大図鑑(北隆館)
2)薬草園図鑑(京都府薬種商協会編)
3)中医臨床のための中薬学(神戸中医学研究   会編)
4)中葯学(上海科学技術出版社)
枠内の見方 枠内は、種名、生薬名、科名、使用部位、薬味薬性、帰経、用途、その生薬を配合した漢方薬名の順に記す。
漢方薬と民間薬草との違い 漢方薬に使用される生薬は、次の点で体系化されており、複数の生薬で構成される漢方薬の効き目を最大限に引き出すために、配合に一定の法則が有ります。
 ①薬味:酸・苦・甘・辛・塩辛い
 ②薬性:寒・涼・平・温・熱
 ③帰経:薬効が反映されやすい部位。
 ④相性:他薬との相互作用
一方、民間薬草は長い年月用いられてきたが、上記の点で十分体系化されていない。
 ご指導ご協力 池ノ谷薬草園の皆様
     
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